【広告担当者必見】病院サイネージの効果、費用、事例を徹底解説

病院・クリニックの待合室で流れるデジタルサイネージ広告は、患者さんの待ち時間を有効活用し、高い視聴率と詳細な情報伝達が期待できます。本コラムでは、病院におけるサイネージ広告の特徴やメリット、成功事例について解説します。他の広告メディアとの比較や、よくある質問もまとめました。病院サイネージ広告の導入を検討している広告担当者・代理店の方はぜひ参考にしてください。
病院・クリニックのデジタルサイネージ
病院やクリニックのサイネージ広告は、待合室などに設置されたデジタルディスプレイを通じて、患者さんに情報を届けます。 商品・サービスの広告だけでなく、疾患の啓蒙や、健康情報の提供も可能です。健康意識が高まっている場で情報を伝えることで、健康と関連して印象に残りやすくなります。

医療法において「病院」は20床以上の入院施設を有するものと定義され、19床以下の施設は「クリニック」「診療所」等と呼び分けられます。しかし、一般的にはクリニックも「病院」と呼称されることが多いため、本コラムでは両者を「病院」として、「クリニックにおけるサイネージ広告」も「病院におけるサイネージ広告」として解説します。
サイネージ広告の特徴とメリット
待ち時間を利用した高い視聴率
病院のサイネージ広告は、診察の待ち時間を利用するため、視聴率が高いことが特徴です。「待合室での過ごし方」に関するアンケート調査によると、クリニックの待合室で過ごす時間を「退屈」と感じる人が過半数を占め、待ち時間の過ごし方として「院内の掲示物(映像モニター・ポスター・リーフレット)」を閲覧しています。
また、一部サービスでは呼び出し番号をモニターに表示しているため、スマートフォンを見て過ごす来院者も、モニターをこまめに確認しやすく、広告を視聴する機会が多い構造となっています。
商品の魅力を伝える長尺放映
高い視聴率と滞在時間の長さを活かし、長尺の広告を放映することも可能です。普段なら「スキップ」や「ながら視聴」されてしまいがちな1分超の動画広告も、病院の待合室であれば、落ち着いて視聴してもらいやすいです。
長尺動画を活用することで、商品やサービスの詳細な説明を、より深く、より印象的に伝えることが可能です。例えば、店頭の訴求では競合商品との差別化が難しい場合でも、動画広告に商品の機能に関する詳しい説明などを盛り込み、視聴者の理解を深めることができます。病院のサイネージ広告は商品の良さを正しく伝え、消費者の購買意欲を高めることに繋がります。
また、消費者のニーズが顕在化していないヘルスケア商品において、商品の必要性を患者さんに認識してもらうことも可能です。まだ認知度の低い疾患や、疾患の予防手段について、患者さんに詳しく伝えることで、認知向上を図り潜在的なニーズを掘り起こすことができます。
ターゲットを絞った情報発信
サービスによっては、診療科や地域などでターゲットを絞り込んだ情報発信が可能です。例えば、未就学児を持つ30代の母親をターゲットとする場合、小児科や産婦人科の待合室で放映することで、高い精度でリーチできます。また、高齢者向けの健康食品であれば、内科や循環器科など、関連性の高い診療科で放映することで、より効率的な広告展開が期待できます。
アンケートで効果測定、費用対効果を可視化
診察予約⽤スマホアプリ等と連携した⼀部サービスでは、広告効果をアンケートで測定することが可能です。広告を放映した病院の来訪者を対象にアンケートを実施し、広告・商品の認知度やブランドイメージ等を確認できます。診察予約情報と連携しているため、ターゲット層をアンケートモニターとして正確に抽出できることもメリットです。
特に病院サイネージ広告は、特定の疾患や年齢層に合わせたターゲティングが可能です。実際に、ターゲットを絞ったことで大きな効果を得られた事例をご紹介いたします。
成功事例
“シニアの3割強”が意識変容 歯周病を予防するオーラルケア商品
- 課題
オーラルケアはもともと「虫歯予防」のイメージが強く、「歯周病」の知識、特に「加齢との関連性」や「他の病気を誘発する可能性」は消費者に浸透していませんでした。そのためメーカーにおいては“歯周病予防を目的としたオーラルケア商品”への関心が低いことが課題となっていました。 - 放映内容
そこで歯周病の罹患率が高い50代以上のシニア層をターゲットに、シニア層の多い診療科に絞ってサイネージ広告を放映しました。動画では、口腔衛生への意識向上を促し、日常的な歯周病ケアが重要であることを訴求しました。 - 結果
2ヶ月連続で放映したところ、クリニックの来院者約64万人に動画をリーチできました。広告視聴者へのアンケートでは、来院者の約30%強が「歯周病に対する意識が変わった」と回答し、来院者の約15%が購買意欲を示す結果となりました。
他の広告メディアとの比較
病院サイネージ広告と、電車内・街頭といった一般的な消費者向けサイネージ広告の概要を比較表にまとめました。
※個別の媒体によって異なる部分がございます。

※1 アイチケットTV調べ(https://corporate.iticket.co.jp/ads/informationcontent/)
※2 東京メトロアドエージェンシー調べ(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000084137.html)
※3 株式会社ICA調べ(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000091370.html)
よくある質問
ここまで一般的なサイネージ広告について解説してきましたが、病院サイネージ広告について、具体的な疑問やご興味をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、弊社によく寄せられる質問とその回答を以下にまとめました。
- Q:どんな内容を放映できますか?
A:病院(クリニック・診療所)内での放映であることを考慮し、弊社では放映不可のカテゴリーを設けております。なお、商品やサービスの広告に限らず、疾患啓発や心身の健康に関するコンテンツといった医療情報の発信も可能です。詳しくはお気軽にお問い合わせください。 - Q:放映できる施設の数は何件くらいですか?
A:利用するサービスによって異なりますが、弊社の場合は日本全国で約1,000件の診療所にて放映が可能です。 - Q:どのようなセグメントに配信できますか?
A:ターゲットに合わせて、診療科や地域に合わせたセグメンテーションが可能です。 - Q:料金相場はどのくらいでしょうか?
A:媒体や配信施設数、放映時間によって変動しますが、一般的に50万~500万円程度です。視聴者が来院者となるため、ヘルスケアに関する広告・情報提供の場合は、一般的なサイネージ広告と比較してターゲットにアプローチできる確率が高くなります。 - Q:広告効果の測定は可能ですか?
A:こちらもサービスによりますが、弊社ではオプションで来院者へのアンケート調査が可能です。コンテンツの認知度や購入意向などをご確認いただけます。
まとめ
病院・クリニックのサイネージ広告は、診察の待ち時間を活用し、健康意識が高まっている患者さんにリーチできる効率的な手段です。長尺動画による詳細な情報伝達、診療科や地域によるターゲティング、そしてアンケートによる効果測定といったメリットがあります。
実際に、オーラルケア商品の意識変容と購買意欲向上に貢献した事例もご紹介しました。他のサイネージ広告と比較しても、サイネージへの注目度が高く、安心して見てもらえるという点で、ヘルスケアに関連する商品や、健康情報の発信において的確にアプローチできる強みを持ちます。
病院サイネージ広告の導入をご検討の際は、ぜひAskDoctors総研へお問い合わせください。